瀬戸市、尾張旭市、多治見市でより良い動きを追求する青空整骨院です。
右膝の内側半月板損傷の女性のお話です。
階段から足を滑らせ転倒した際に右膝を痛め、当院に来る前に他の治療院で治療していました。
膝を伸ばした状態から曲げていくと30゜辺りでロッキングと言って引っ掛かり感と痛みのためそれ以上曲げることは困難でした。最初に訪れた治療院で、どんな治療を行っていたかを聞いたところ電気治療とマッサージがメインでした。
この患者さんが当院に来られた時には半月板損傷がきっかけで変形性膝関節症に発展していました。内側半月板損傷すると変形性膝関節症のリスクが高まります。また、ラテラルスラストといって片脚で立った時に膝が外側に逃げてO脚が強くなっている状態でした。
半月板損傷でロッキングが生じている場合、リハビリで経過が悪い場合は手術となります。ではどんなリハビリが必要かというと、マッサージと筋トレは必須です。当院ではそれに加え超音波プラスしています。

当院に通院されてから、1か月経過しますが現在は膝が70゜痛みなく曲がるようになりました。膝関節は、健常者なら130゜曲がるとされていますが現在の目標は膝が100゜曲がる所を目指しています。
その理由としては、バスや電車の椅子に座ったときに足が前の座席や立っている人に当たらないようにするためです。膝が曲がらない人は自分に対してだけでなく、周囲の人にも気を遣ったりとストレスを抱えているのです。
そして次に目標とするは膝の角度120゜です。
25㎝の高さの階段を昇るために必要な膝の角度は約115゜です。これがクリアされれば生活の質は一気に上がります。しかし、膝が曲がるようになっても膝を支える筋肉を鍛える必要があります。筋力トレーニングを行う際に、関節を小さく動かすパターンと大きく動かすパターンと比較すると明らかに後者の方が多くの筋肉を使います。
膝が曲がらなかった→関節の動きが小さい→筋力低下
となるわけです。なので膝が曲がるにつれて筋トレのメニューや負荷を段階的に変更しなければいけません。マッサージや電気治療のみで改善するのはかなり難しいと思いますが、筋トレもずっと同じメニューで何カ月も繰り返していたら改善は難しいでしょう。
この点を踏まえて半月板損傷や変形性膝関節症で治療を受けている方は一度治療内容を確認してみるのも良いかと思います。